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2023.09.06
院長ブログ
健康診断に潜むワナとは!?
みなさん、こんにちは。まにわクリニック院長の馬庭です。
病気の予防、健康増進のために健康診断を活用されている方も多いのではないでしょうか
健診の血液検査で基準値だから大丈夫
それって本当に大丈夫なのでしょうか?
今回は、健康診断に潜む問題点について解説します。
1. 基準値ってどうやって決まるの?
健康診断をうけて、後日血液検査が返ってきました。
「すべて基準値内なので、大丈夫ですよ」
と言われて安心しました。
このような経験は多くの方がされていると思います。
そもそも基準値ってどうやって決まっているのでしょうか?
例えば血液検査に関しては、大きな病気を有していない健康そうな人のデータを沢山集め、上限と下限2.5%にいる人の値を除いた範囲が基準値として設定されます。
血液検査の項目の中には、1日の中で値が大きく変動するものもあります。しかし、血液を採取する時間は午前の場合もあれば午後の場合もあるため、その変動も加味して決定されます。
故に、基準値の幅を比較的広く設定する必要がでてきます。
2. 基準値に採用される人が健康とは限らない!
ここでポイントになってくるのは、「健康そうな人」というところです。
基準値として選ばれる人はあくまでも大きな病気になっていない、お酒をたくさんは飲んでいない、タバコを吸っていないなどの要件に合う人であって、本当に健康体かどうかはわからないということです。
なかには生理が酷く、絶えず貧血美味の人もいますし、食生活が乱れており栄養が偏っていたり、栄養失調の方も健康そうな人として選ばれてしまいます。
基準値を作るために採用された人たちのすべてが健康体ではないため、自分の値が基準値に入っていたからといって、
自分は健康体
とは限らないのです。
3. 自分の最適値と他人の最適値は異なる
多くの血液検査は酵素の量や働きを評価して、臓器に障害がないかどうかを判断しています。
人は様々な酵素がバランスをとってカラダを維持しています。人はそれぞれ遺伝子も違えば、これまで生きてきた環境も異なるため、Aさんの最適なバランスとBさんの最適なバランスは異なるのです。
そう、本来あなたにとって最適な値は、あなたの様々な状態をみて総合的に判断されなければならないのです。
4. 健康診断の結果を正しく理解するためには
残念ながら多くの病院やクリニックでは、検査の値が基準値に入っているかどうかだけでその人の状態を判断してしまっています。
以前の私もそうでした、分子栄養学という学問を知るまでは・・・
あなたが本当にバランスのとれた状態にあるかどうかを判断するためには、健診の結果を
「バランスが取れている状態かどうか」
「栄養学的に良い状態かどうか」
をしっかりと判断してくれるクリニックで診てもらうことが重要です。
もちろん栄養状態を見る上で健診の項目数は十分ではないため、すべてを評価することはできませんが、それでもかなり多くのことが評価できます。
せっかく健診を受けたのであれば、十分に活用していただければと思います。
いかがでしたでしょうか?
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
箕面・船場・千里中央・吹田・豊中にある まにわクリニックでは、血液検査や食事内容から栄養状態を解析し、栄養サポートを行っております。
気になる方はお気軽にご相談ください。