MENU

自費診療の方はこちら 初診の方へ アクセス
WEB
予約
電話
予約
ワクチン

News Detail

2023.09.22

院長ブログ

男性の更年期障害「LOH症候群」とは

みなさん、こんにちは。まにわクリニック院長の馬庭です。

明らかな検査の異常はないけど、なんとなく体調がよくない、ほてりがある、いらいらしやすくなった
このような症状はありませんか?

それは

男性更年期障害(加齢性腺機能低下症:LOH症候群)かもしれません。
今回は、更年期は女性だけの問題ではないこの疾患について解説します。

1. 男性にも更年期はある!?

更年期障害箕面

女性は閉経に向かって徐々に女性ホルモンのエストロゲン、プロゲステロンが低下していき、それに伴って更年期障害が現れるかたがいます。

男性にもテストステロンと呼ばれる男性ホルモンが分泌されており、加齢とともに徐々に低下していくことがわかっています。

更年期障害

中には年齢と比較してテストステロンの分泌量や作用する力が低下してしまう方が存在しています。

このような方で現れやすいのが、男性更年期障害(加齢性腺機能低下症:LOH症候群)と呼ばれる病態です。

知られていないだけで、男性にも更年期障害が存在するのです。

そして、高齢化、食文化の変化、ストレス社会となり、男性更年期障害(LOH症候群)を呈する方が増加していることが懸念されています。

正常よりもテストステロンの血中濃度が下回っている人の割合は、40台で10%、50台で20%、60代で50%とされています(Taya M, et al. INt J Urol 2014;21:689-95)。

あなたは大丈夫でしょうか

2. LOH症候群の症状とは

では、どのような症状があるのでしょうか

主に3つのタイプの症状が現れます。

● 身体症状

関節痛、筋肉痛など、痛みを感じやすくなる
疲れやすい
発汗やほてり
肥満、メタボリック症候群
頻尿

● 精神症状

イライラ
不安、パニック
うつ
不眠症
興味や意欲がでない
集中力の低下
記憶力の低下

● 性腺機能

勃起不全
性欲低下

3. LOH症候群が起こる原因とは

更年期障害箕面

なぜ、男性ホルモン(テストステロン)が減少してしまうのでしょうか。

1つは生活習慣の乱れが原因です。
運動不足、カロリー過多、睡眠不足、精神的ストレスなどが原因でテストステロンの産生と分泌が低下してしまいます。

また、生活習慣の乱れは、カラダを酸化させたり、糖化させたり、炎症を起こす原因となり、それが血管を痛めつけて血流を低下させ、勃起不全の原因にもなります。

4. 自分でスコアを付けてみよう

では、自分の状態を評価するために、以下の質問に答えてみてください

ルール
各項目を「ない」1点、「軽い」2点、「中程度」3点、「重い」4点、「きわめて重い」5点で点数をつけてください

1. 総合的に調子が思わしくない(健康状態、本人自身の感じ方)

2. 関節や筋肉の痛み(腰痛、関節痛、手足の痛み、背中の痛み)

3. ひどい発汗(おもいがけず突然汗が出る、緊張や運動とは関係なくほてる)

4. 睡眠の悩み(寝つきが悪い、ぐっすり眠れないなど)

5. よく眠くなる、しばしば疲れを感じる

6. いらいらする(あたり散らす、ささいなことにすぐ腹を立てる、不機嫌になる)

7. 神経質になった(緊張しやすい、精神的に落ち着かないなど)

8. 不安感(パニック状態になる)

9. からだの疲労や行動力の減退(全般的な行動力の低下、余暇活動に興味がないなど)

10. 筋力の低下

11. 憂うつな気分(落ち込み、悲しい、涙もろい、意欲がわかないなど)

12. 「人生の山は通り過ぎた」と感じる

13. 「力尽きた」、「どん底にいる」と感じる

14. ひげの伸びが遅くなった

15. 性的能力の衰え

16. 早朝勃起の回数の減少

17. 性欲の低下(セックスが楽しくない、性交の欲求が起きない)

合計点数が26点以下は正常です。
27~36点は軽度、37~49点は中等度、50点以上は重症のLOH症候群の疑いがあります。

みなさんはいかがでしたでしょうか

5. LOH症候群になったらどうする

更年期障害箕面

繰り返しになりますが、テストステロンの分泌を低下させる原因は
● 食生活の乱れ
● 運動不足
● 睡眠不足
● ストレス
などが挙げられます。自分の生活習慣を見直すことが重要です。
また、退職などでリタイアした後、社会とのつながりが無くなってしまうとテストステロンは低下することが報告されています。何か社会とのつながりをもてる趣味などを見つけることも重要です。

食事では「タンパク質とにんにく」でテストステロンの増加を促す効果が期待できます。
それ以外にもスイカや冬瓜などのウリ科の食材も有効です。

一方テストステロンを作るには糖質とコレステロールが必要です。過度な糖質制限や脂質制限はホルモン年齢を高める結果につながりますので注意が必要です。

それでも改善が乏しい方にはテストステロンの補充療法も有効です。
これまでは注射製剤を定期的に打つ必要がありましたが、まにわクリニックではご自宅で使用できるゲルタイプをご提案しています。

いかがでしたでしょうか?

最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。

箕面・船場・千里中央・吹田・豊中にある まにわクリニックでは、血液検査や食事内容から栄養状態を解析し、栄養サポートを行っております。

自分は更年期かも、治療に興味のある方、実際に治療を受けてみたい方など、お気軽にご連絡ください。

072-727-1000
受付時間 9:00-12:00/16:00-19:00
お問い合わせ
診療
時間

9:00-
12:00
(13:15-
16:00)※自由診療
16:00-
19:00

〒562-0036
大阪府箕面市船場西2丁目3-9
箕面船場西メディカルセンター2F

詳細マップ