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2023.07.03

院長ブログ

下肢静脈瘤編「10人に1人が発症する下肢静脈瘤とは?」

足の血管がコブのようにボコボコふくらんでいる、足がよくむくむ、足がよくつる
このような症状をお持ちではありませんか?
それはひょっとしたら下肢静脈瘤かもしれません。
今回は下肢静脈瘤についてを解説します。

1. 下肢静脈瘤とは

下肢静脈瘤とは

下肢静脈瘤とは、足の静脈(心臓に返っていく血管)に生じた病気です。静脈がコブ(瘤)のようにふくらんだ状態のことをいいます。

基本的には良性の疾患であり、急に大出血をしたり、命を落としてしまったりすることはありません。
ですから、大急ぎで診断や治療をしなければならないものではありません。

しかし、放っておくと生活の質(QOL)が低下してしまうような症状につながることがあり、注意は必要です。

2. なぜ下肢静脈瘤ができるのか

足の静脈は、重力に逆らって心臓に血液が返っていく必要があります。
なので、血液が逆流しないように各所に逆流防止弁が存在しています。

しかしなんらかの原因で逆流防止弁が壊れてしまい、血液が逆流するようになると、血管が瘤のように膨らんでいきます。
このようにして下肢静脈瘤が発生していきます。

下肢静脈瘤とは

3. 下肢静脈瘤の症状とは

下肢静脈瘤自体は太ももやふくらはぎ、足首などさまざまな場所に出来ます。ただし、症状自体はほとんどがふくらはぎにおこります。

また、足に血液が貯留することで症状が出現するため、午前中よりも午後から夕方にかけて強くなることが特徴とされています。

典型的な症状には以下のようなものが挙げられます。ただし、足の症状は膝の病気や背骨の病気でも起こるので、自分で判断せずに専門医を受診することをおすすめします。

下肢静脈瘤治療箕面

下肢静脈瘤とは
網目状血管、くも状血管

下肢静脈瘤とは
コブ状血管

下肢静脈瘤とは
足のむくみ

下肢静脈瘤とは
足の色素沈着

4. どのような人が下肢静脈瘤になりやすい?

下肢静脈瘤とは
下肢静脈瘤とは

下肢静脈瘤とは

下肢静脈瘤は40歳以上の女性に発症しやすく、年齢とともに頻度は増加していきます。
報告によりばらつきはありますが、40歳以上を対象とした調査では、日本人の8.6%(男性3.8%、女性11.3%)*1に認められると報告されています(報告によっては15歳以上の男女の43%に静脈瘤が認められるともされています)。

つまり、日本人だけでも1000万人の方が静脈瘤を有していることになります。

5. どうやって検査をするの?

下肢静脈瘤の検査は非常に簡単です。

下肢静脈瘤検査
下肢静脈瘤検査

超音波(エコー)を用いて足の静脈に逆流が無いかをチェックして診断します。
無痛であり、カラダに害もありません。
所要時間は片足10~20分程度です。

6. 下肢静脈瘤の治療とは?

下肢静脈瘤と診断された場合、どのような治療が必要かについてですが、一番大事なのは

症状があるかどうか

です。痛みやむくみ、足のはりなどの症状もなく、色素沈着や潰瘍などの皮膚トラブルなど一切なければ、治療の必要はありません。

下肢静脈瘤の治療の目的は症状を緩和し、生活の質(QOL)を向上させることにあります。

女性の場合は美容の問題で治療を希望される方もいますが、その場合は自費診療での対応になります。

治療の内容としては、以前は外科的に問題となっている静脈を引っこ抜く(ストリッピング手術)というなかなかの荒療治が行われていました。

しかし、侵襲が大きく、入院も必要であったため患者様の負担も大きいものでした。

現在はカテーテルを用いて治療(血管内治療)が可能となっています。ベッドに30分横になっているだけで治療が終了し、日帰りで手術が可能になっています。

下肢静脈瘤検査

下肢静脈瘤検査

やり方としては、カテーテル(細長い管)を挿入する場所に局所麻酔(部分麻酔)を行い、その後専用のカテーテルを問題のある血管に挿入していきます。

血管の周りに十分麻酔を行い、その後上の図のように高周波によって熱を発生させて静脈に火傷を生じさせ、問題の血管を閉塞させます。

閉塞させることで血液が流れなくなり、逆流も起こらなくなります。

血管をつまらせて大丈夫なの?と思うかもしれませんが、血管はまわりにもたくさんあるため、弊害はありません。

下肢静脈瘤の治療ならびに費用は下記の通りになります。

下肢静脈瘤検査

費用は3割負担の場合の自己負担額を目安としています

7. 下肢静脈瘤を悪化させないための方法

下肢静脈瘤では、静脈の存在する逆流防止弁が破壊されることで、血液が重力に逆らって心臓にうまく戻れなくなり発症する病気です。したがって長時間立ちっぱなしなどで症状が悪化します。
症状を悪化させないためには

下肢静脈瘤検査

などに取り組んでください

いかがでしたか?

最後までお読み頂き、ありがとうございました。命に関わる病気ではないですが、症状が悪化すると生活の質に大きく関わる疾患です。気になる方はお気軽にご相談ください。

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