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2023.08.02

院長ブログ

糖尿病は15年前から生じている!?

糖尿病・・・。医者である僕が最もなりたくない病気です。それは糖尿病の恐さをよく知っているからです。

糖尿病の始まりとはどこでしょうか。

今回は糖尿病第二弾!
糖尿病の発症から合併症が起こるまでの流れを解説します。

1. 糖尿病とは

糖尿病とは、血糖を下げるホルモンであるインスリンが十分にでない、もしくは十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖(グルコース)が増えてしまう病気です。

通常は空腹時血糖値(検査当日の朝食を取らずに測定した血糖値)が110mg/dl未満、75gのブドウ糖負荷試験で140mg/dl未満が正常と判断されます。この基準からずれてくると、血糖の調節に障害がある(耐糖能異常)と判断されます。(糖尿病の詳しい解説は「医者がなりたくない病気、糖尿病」を御覧ください。

2. 糖尿病の原因とは?

糖尿病にいたる原因には以下のようなものが挙げられます。

3. 糖尿病の始まりはいつ?

糖尿病の始まりはいつ頃なのでしょうか?

下の図を御覧ください。

横軸の0年が糖尿病と診断された時点です。
でも、それよりもずっと前から血糖のトラブルが生じているのです。
報告によると、発症の15年前から血糖を下げるインスリンの機能や効き目が低下しているとされています。

食生活、運動、睡眠、ストレスなどの生活習慣が乱れ、食後の高血糖、インスリン抵抗性が生じるところが始まりだと考えます。
残念ながら、この段階では病院受診をすることもないでしょうし、気付くことは困難だと考えられます。

4. 糖尿病3大合併症とその頻度

糖尿病の3大合併症として知られるのが
「糖尿病性神経障害」
「糖尿病性網膜症」
「糖尿病性腎症」
です。

糖尿病性神経障害は、糖尿病発症早期から認めることもあり、糖尿病と診断された時点で15%前後の人が神経障害を有していると報告されています(日本臨床内科医会誌 2001;16:2 4別冊)。

左右対称(主に足)に感覚が鈍くなったり、しびれや痛みなどを自覚する場合もあります。

糖尿病発症25年の経過で約50%の人が神経障害を有するとされています。

糖尿病性網膜症は、糖尿病発症10年前後で認めることが多いとされています。当初は「単純性網膜症」と呼ばれる状態ですが、放置すると3年で「前増殖糖尿病性網膜症」になり、その後2年で「増殖糖尿病性網膜症」にいたります。

糖尿病性網膜症は失明の原因の上位であり、注意が必要です。
糖尿病発症25年の経過で40%の人が糖尿病性網膜症を生じると報告されています。

糖尿病性腎症は、日本の透析の原因第一位です。
糖尿病発症5~10年で起こるとされています。尿にタンパクが漏れるようになってから平均10年で透析になるとされており、透析導入後は5年で50%の人が亡くなってしまいます。
こまめな検査や対応が必要です。

糖尿病性腎症は、糖尿病発症25年で30%の人が発症するとされています。

5. 大事なこととは

大事なことは、定期的に自分のカラダの状態をチェックすることです。
先にも述べたとおり、糖尿病の前段階を早期に発見することは、通常の検査では難しいのが現状です。

早期発見の方法としては栄養外来などを行っているクリニックを受診したり、「リブレ」と呼ばれる簡易型24時間血糖測定器の装着などが挙げられます。

そして血糖に異常を認めた場合、早期受診、早期治療、生活習慣の改善などが必要です。
糖尿病の合併症が一度発症してしまうと、もう元には戻りません。
合併症を起こさない対策がなによりも重要です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
箕面船場にあるまにわクリニックでは栄養指導を含め対応しています。
血糖のことが心配、実際に血糖が高いけど治療していないなどあれば一度ご相談ください。

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