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2023.08.13
院長ブログ
たんぱく質が足りていない!!
みなさん、こんにちは。まにわクリニック院長の馬庭です。
日頃の食事でタンパク質の摂取は意識されていますか?
現代の日本人のタンパク質摂取量が戦後の日本と同じレベルだと知ったらどう思われますか。
今回は、危機的なタンパク質不足の問題点について解説します。
1. タンパク質とは
タンパク質は、アミノ酸がいくつも結合してできた長い鎖状の物質です。
タンパク質の構造は、そのアミノ酸の配列によって決まります。
タンパク質の構造は、主に4つのレベルに分けられます。
ヒトのカラダにはアミノ酸は20種類の異なる種類があり、それぞれ異なる特性を持っています。
2. タンパク質の役割
タンパク質はその構造によって機能が異なります。
あるタンパク質は皮膚になり、別のタンパク質は酵素としてはたらくなど、機能は様々です。
ヒトのカラダはあらゆるところでタンパク質から出来ています。
私たちのカラダをつくり、うまく働かせるにはタンパク質が必須なのです。
3. タンパク質の代謝が低下する原因とは
低たんぱく代謝とは、タンパク質の代謝が低下している状態を意味しています。
血液検査などから、タンパク代謝の低下を判断することができます。
原因としては
● タンパクの摂取量がすくない
● タンパクの消化が不十分のため吸収できていない
● 吸収されたアミノ酸(タンパク質が分解されたもの)が体内で利用できていない
● できたタンパク質の分解が多い
などが考えられます。
タンパク質の分解が多くなる状況としては、炎症やストレス、低血糖などが挙げられます。
4. タンパク質代謝が低下するとどうなるの?
タンパク質の代謝が低下すると、どのような弊害があるのでしょうか。
イメージしやすいのは、筋肉が減るということです。
運動をされている方であれば、パフォーマンスや成績の低下につながります。
お年を召された方であれば、筋力の低下が転倒や骨折、寝たきりの原因になってしまいます。
ホルモンもタンパク質の働きで作られたり、影響をうけたりします。
なのでタンパク質が低下すると、ホルモンバランスが崩れて体調不良やメンタル異常の原因となります。
免疫機能もタンパク質から出来ています。タンパク質の代謝が低下することで免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなったり、逆にアレルギーが生じやすくなったりもします。
骨もタンパク質からできています。いくらカルシウムやマグネシウムを摂取していても、タンパク質が不足すれば骨折しやすくなります。
消化液もタンパク質からできています。消化液は食べたものを分解してカラダに吸収できる形にするために必須の物質です。
つまり、タンパク質の代謝が低下すると、消化液もへり、食べ物から摂取したタンパク質が分解できなくなり、吸収が低下。結果としてさらにタンパク質代謝が低下するという悪循環に至ってしまいます。
5. 対策
対策としては、
● 1日1~1.2g/kg(体重が50kgなら1~1.2×50=50~60g)のタンパク質を摂取する
● 消化酵素の補充する
● アミノ酸からタンパク質を作るときに必要な補酵素(ビタミン、ミネラル)を補充する
● タンパク質が分解されないように「低血糖」「炎症」を抑える
● よく眠り、たんぱくの合成を高める
● 筋トレする
などがあります。
タンパク質の摂取は朝食や昼食がもっとも利用効率が高まります。逆に夕食にたくさんとっても十分には利用されず、廃棄されてしまいます。3食まんべんなく摂取することをおススメします。
いかがでしたでしょうか?
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
箕面・船場・千里中央・吹田・豊中にある まにわクリニックでは、血液検査や食事内容から栄養状態を解析し、栄養サポートを行っております。
気になる方はお気軽にご相談ください。