MENU

自費診療の方はこちら 初診の方へ アクセス
WEB
予約
電話
予約
ワクチン

News Detail

2023.12.15

院長ブログ

血圧が気になる方におすすめの食材とは?

みなさん、こんにちは
まにわクリニックの馬庭です。

歳を重ねるごとに血圧が気になる方が多いのではないでしょうか?

すべての病は血管からとも言われており、高血圧は血管の老化を進めてしまいます。

今回は血圧が気になる方におすすめの食材を論文の結果を交えて解説します。

1. 血圧が高いと・・・

食生活の乱れ、運動不足、慢性的なストレスなどの生活習慣の乱れや、ホルモン異常により血圧が上昇すると「高血圧」と呼ばれるようになります。

日本の高血圧有病者数は4,300万人と推定されています。そのうち治療によって良好な血圧がコントロールが得られているのはわずか30%と言われています。つまり、3,100万人の患者様は管理が十分にできていないということです。非常に多いですよね・・・
管理が不十分な患者様の3割の方が「自らの高血圧を認識していない」。29%の方が「認識しているが治療を受けていない」と推定されています。
(高血圧治療ガイドライン2019より)

心臓疾患は死亡原因の第2位、脳血管疾患は第4位であり、高血圧はその疾患原因の1つであることが知られています。
降圧薬の使用歴がない30歳以上の日本人男女8,952人の24年間に及ぶ追跡調査によると、血圧が高いほど循環器疾患、脳血管疾患、冠動脈疾患による死亡リスクが高くなることが報告されています。


Takashima N, et al. J Hypertens 2012

2. 血圧を下げるおすすめの食材

今回紹介する研究は、スペインで行われた多施設研究の結果です(Murcia-Lesmes D, et al. Eur J Prev Cardiol 2023)。
糖尿病もしくは、喫煙・高血圧・脂質異常症・肥満・心血管疾患の家族歴のいずれか3つ以上を有する7056例を、トマトの消費量に応じて3年後の血圧の推移を検証しています。

結果は、1日のトマト消費量が44g未満の人に比べて1日110g以上(おおよそ大きなトマト1個分に相当)摂取している人では、収縮期血圧が4mmHg、拡張期血圧が2mmHg低下し、3年間の高血圧発症リスクが36%も低下していたことが報告されています。

収縮期血圧が10mmHg低下するごとに心血管疾患リスクが20%、冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)が17%、脳卒中が27%、心不全が28%、全死亡が13%低下することがわかっており、トマトの摂取がこれらの疾患を防ぐ一因になることは大変興味深いと思います。

なぜトマトの摂取量が増えると血圧が下がるのでしょうか。
おそらくは、トマトに含まれているリコピンやベータカロテン、ビタミンCなどの抗酸化物質・抗炎症物質の影響ではないかと考えられます。

血管の老化には、酸化ストレスや炎症が大きく関わってきます。つまり、これらを抑える物質がトマトには豊富に含まれているため、血管の老化が抑制され血圧が下がったり、将来の高血圧のリスクを下げるのではないかと予想されます。

3. まとめ

今回はトマトの消費量と血圧について解説しました。
トマトに含まれる抗酸化物質、抗炎症物質が血管のアンチエイジングに役立ちそうです。

ただし、トマトを取っていれば、あとはなにをしても大丈夫という訳ではありません。

また、トマト以外にも抗酸化物質を多く含む食材は多数ありますので、色々な食材から必要な栄養素を補給することが重要であると考えます。

どれか1つの食材や栄養素で対応するのではなく、食事内容を改善することが、血圧降下作用をもたらすと考えられます。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

まにわクリニックでは、薬だけに頼るのではなく、食生活や運動週間、血液データなどから不足の栄養素を評価して、生活習慣のアドバイスも行っております。

血圧のことが心配、実際に血圧が高いけど治療していないなどあれば一度ご相談ください。

072-727-1000
受付時間 9:00-12:00/16:00-19:00
お問い合わせ
診療
時間

9:00-
12:00
(13:15-
16:00)※自由診療
16:00-
19:00

〒562-0036
大阪府箕面市船場西2丁目3-9
箕面船場西メディカルセンター2F

詳細マップ