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2026.03.15

院長ブログ

【心臓弁膜症】心臓の「ドア」の故障にご注意!〜雑音は発見の糸口〜

みなさま、こんにちは

まにわクリニックの院長の馬庭です。

 

「最近、階段の上り下りで息切れがする」

「疲れがなかなか取れない」

と感じていませんか?それは、もしかしたら年齢のせいだけではないかもしれません。

心臓は全身に血液を送るポンプですが、その中には血液の逆流を防ぐための「弁」という大切な「ドア」が4つあります。このドアが加齢などで故障し、うまく開閉できなくなるのが「心臓弁膜症」です。

放っておくと心不全につながる怖い病気ですが、早期発見の大きな手がかりとなるのが、健康診断などで指摘される「心雑音」です。

今回は、私のクリニックでもよくみられる、心臓のドアの故障「弁膜症」について、見逃してはいけないサインや対策をわかりやすく解説します。

アジェンダ

  1. 心臓にある4つの「ドア」の役割
  2. 加齢とともに増える「大動脈弁狭窄症」
  3. 聴診器ひとつで早期発見が可能

1. 心臓にある4つの「ドア」の役割

心臓は4つの部屋に分かれており、血液が一方向にスムーズに流れるよう、部屋と部屋の間には「弁(バルブ)」というドアが付いています。このドアが開閉することで、血液の逆流を防いでいます。

弁膜症には、ドアが硬くなって開きにくくなる「狭窄症」と、ドアがしっかり閉じずに血液が漏れてしまう「閉鎖不全症(逆流症)」の2種類があります。

どちらの場合も、心臓は狭い出口から無理やり血液を押し出したり、漏れた分を補うために余計に働いたりする必要があり、最終的には心不全へと繋がっていきます。

2. 加齢とともに増える「大動脈弁狭窄症」

近年、特に増えているのが「大動脈弁狭窄症」です。これは加齢に伴う動脈硬化の一種で、全身に血液を送る出口の弁が石灰化して硬くなり、開かなくなる病気です。

初期は無症状ですが、進行すると「動悸・息切れ」「胸痛」「失神」といった症状が現れます。

これらの症状が出始めると、数年以内に命に関わる危険性が高まると言われています。

高齢の方で「最近急に体力が落ちた気がする」という場合、単なる老化ではなく、この弁膜症が隠れているケースが少なくありません。

3. 聴診器ひとつで早期発見が可能

弁膜症の解決策も進化しています。軽度なら薬で経過観察を行いますが、重症化した場合は手術が必要です。

以前は胸を開く手術が主流でしたが、現在はカテーテルを使って新しい弁に取り替える「TAVI(タビ)」という治療が可能になり、高齢の方でも負担少なく治療できるようになりました。

そして何より、弁膜症は「聴診器」ひとつで見つけることができます。血液が流れる際に「ザーザー」「シュー」という特有の心雑音が聞こえるからです。

実際に私のクリニックでも、風邪などの別の症状でご来院され、聴診すると雑音を聴取。
調べてみると重症の弁膜症であることがわかり、後日手術を受けていただいた患者様もいらっしゃいます。

そしてその診断の決め手となるのが、心臓超音波(心エコー)検査です。

超音波検査によって、どの弁に不具合が生じているのか、重症度の評価などを行うことができます。

まにわクリニックでは、循環器専門医が大学病院で培ってきた聴診技術と約1万例を超える心臓超音波検査(エコー)の経験をもとに、弁の状態を正確に診断します。

私のクリニックでも先ほどご紹介した症例のように、診察によって心臓の異常音が認められた場合、速やかに心臓超音波を受けていただき、早期診断、早期治療につなげています。

もし症状に不安があったり、弁膜症が心配な方は、お気軽にご相談ください。

院長 馬庭直樹

記事執筆者

まにわクリニック
院長 馬庭直樹(まにわなおき)

  • ・日本内科学会認定内科医
  • ・日本内科学会総合内科専門医
  • ・循環器専門医
  • ・心臓リハビリテーション指導士
  • ・日本心血管インターベンション認定医
  • ・脈管専門医
  • ・下肢静脈瘤に対する血管内治療実施基準による実施医
  • ・弾性ストッキングコンダクター
  • ・日本抗加齢医学会専門医
  • ・点滴療法研究会 高濃度ビタミンC点滴療法認定医
  • ・日本キレーション協会 キレーション認定医
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